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トワイライト流し鉄

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


年末に機材テストも兼ねて新幹線を撮ってきましたので、その流し撮りをご紹介します。





ボクの中で新幹線のヒーローは100系だ。 小学校の校庭から遠くに山陽新幹線が見えた。休憩時間、定期的にやってくる0系はもはや当たり前の存在であったが、そこにデビューしたのが100系。丸っこい0系を見慣れていたボクたちには、そのシャープで精悍なフロントマスクはもはや未来の電車に映った。0系に混じってたまにやってくる100系を見つけると「あ!新型だ!」と皆が叫んでいた。そして編成の中段に現れる2階建て車両。ロンドンバスじゃない、新幹線が2階建てだよおっかさん。結局その車両に乗ることはなかったのだけど、その車窓から見える景色はさぞかし素晴らしいものなんだろうなと想像していた。でもよく考えると山陽新幹線の路線はその半分以上がトンネルである。空すら見えない2階席のその車窓からは黒い壁が迫りつつも、やがて宇宙空間を浮遊するような錯覚を覚えるのだろうか? そんなことも思い出しつつも最新のN700系を流す。


普段は機動性を重視し、手持ちもしくは一脚で流すことが多いが、鉄や鳥など動き回らずに一カ所に決めてスパッと流すならば、三脚を使う手もありだ。上手く使えばより精度を高めることができる。十分なサイズの三脚にビデオ雲台をセットするのがおススメである。ビデオ雲台はパンする時の動きがスムーズなのだ。夕方から暗くなりつつあるブルーアワーにシャッター速度0.8秒。三脚はしっかりと水平に設置し、ビデオ雲台のチルト(上下)方向を固定して水平方向だけフリーにしてあとは新幹線の動きに合わせ流しつつ最後にスパッと彗星とした。手持ちや一脚では引けない完璧な直線が描けた。



そしてもう一枚。こちらは禁断の追っかけ流しになるが、シャッター速度を1秒として背景の街明を絡めた。

チルト方向の固定も解除しややフリーな線を描いた。都会のトワイライトなイメージを撮り入れて幻想的な一枚に仕上げた。



撮影機材 カメラ: EOS R5 +EF400mmF2.8L IS USM Ⅱ +NiSi TRUE COLOR CPL 三脚:LS-323CEX 雲台:Manfrotto MVH502AH

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